水垣公認会計士事務所
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200円調査
5月のゴールデンウィークも間近になり、季節はすっかり若葉の季節になりました。若葉の季節は生命の躍動感に溢れる季節です。そんな若葉の季節ですが、今月の14日九州熊本で起きた大地震は、今なお余震が続き、熊本・大分の両県では大きな被害が発生しています。早く余震がおさまり、多くの被災者の皆様が不安な日々から1日でも早く解放される日が来ることをお祈りしています。

さて、今回は3月末にあった税務調査のお話をしたいと思います。3月の29日・30日の2日間、顧問先の税務調査がありました。担当の調査官は若い女性で、頂いた名刺を見るとその肩書には調査官ではなく事務官とありました。調査官の卵です。これから研修や実務経験を経て調査官になります。昔は、税務署と言えば男性社会でしたが、それも時代とともに変化し、今では女性の調査官も増えました。余談ですが、この頃税務署で増えているのは女性だけではなく、定年退職後に再任用された年配の調査官です。定年後、更に65歳まで税務署に残る人が多くなりました。

通常の税務調査の進行はほぼパターンが決まっています。調査が2日間の日程なら、初日の午前中は社長相手に会社概要の聞き取り調査、午後は直近の総勘定元帳を見て、売上・仕入・在庫関係の調査をします。2日目の午前中は、前日の続きに加えて人件費・経費関係を調査します。午後は、直前期より以前の元帳を見たり、領収書や契約書を調査します。今回も会社概要の聞き取りから始まってほぼそんなパターンで進行しました。ただ、売上請求がちょっと複雑だったので少々戸惑っていた様子でした。調査期間中はお互いに熱くなって議論するような山らしい山もなく、淡々と1日目が終わり、2日目の午後3時頃には一段落しました。書類を整理して帰る準備をした事務官から、最後に社長に対して調査のまとめの話がありました。今回の調査で拝見した限りでは、修正して頂くような問題はありませんが、ただ契約書の収入印紙については署に戻り検討して、後日ご連絡しますと言い残して署に帰って行きました。

1週間位経ってから、事務所に連絡がありました。検討の結果、契約書は課税文書になるので200円の印紙が必要です、との連絡です。ああ、そうですか、と私。それについては、後日必要書類を郵送させて頂きますので、書類に社印を押印して頂き、不足分を納付していただきます、と事務官。エー、200円でそんな事をするの?と私。ハイ、宜しくお願い致します、と事務官。印紙税に関しては税理士には代理権限がないし、200円で熱くなるのも馬鹿馬鹿しいのですが…。後日、言葉通り税務署から『印紙税不納付事実申出書』なる書類が郵送されてきました。申出書には課税されるべき印紙税額200円、不納付となった印紙税額200円とあります。税務署は本気です。確かに1円でも納税が過少なものは過少、その通りですが、何とも融通の利かない対応かと呆れます。若い女性の事務官なので同じ部門の上司に報告・相談しているはずですが、部下も部下なら上司も上司で共に象牙の塔に住む石頭です。そんな石頭を叩いてみれば規則規則の音がすることでしょう。制限速度を1q/hでも超えたらスピード違反、そんな厳格さです。

2日間の税務調査を受けるにあたり、会社は過去3年分の書類を用意し、社長は時間を割いて会社の概要説明をし、質問にも丁寧に対応しました。そして、事務官の指示でたくさんの書類もコピーしました。その結果が200円。コピー代と相殺したら税務署からお釣りがもらえるはずです。その会社では、社長を筆頭に毎日遅くまで一生懸命働いています。そして何とか黒字を確保して頑張って法人税も消費税もきちんと納税しています。それなのに200円。今後このようなことがないよう注意してこれからも適正な税務申告に努めて下さい、と言えば済む問題だと私は思います。それで済ませるべき金額です。調査官の卵がこのまま孵化して将来のモンスター調査官になりはしないかと心配になります…。あぁ〜200円。
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