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2018年 06月のコラム
新電力
ちょっと歩けば、木々の若葉が目に飛び込んできます。新緑の眩しい季節になりました。そんな季節になる少し前、確定申告も一段落した直後の3月17日、水垣ビルの電気を東京電力鰍ゥら新電力会社に切り替えました。

これまでは、東電と業務用高圧電力契約を締結していて、東電一筋でした。電力自由化以降、東電は東電なりに新電力会社との競争上対抗策を講じていました。かつて事務所に東電の営業がやって来て、新たな契約を提案してきました。その契約では、当初2年間拘束され、2年目以降は1年毎の自動更新契約でしたが、長期割引料金契約になっていました。電力自由化効果で、従来に比べ電気料が安くなることと、割引料金適用という言葉に満足して、それ以降は自由化の関心も徐々に薄れていきました。今思えば、怠惰でした。過去には、新電力会社の飛び込み営業があったりもしましたが、すべて門前払いでお断りしていました。

ところが、昨年の秋口、たまたま新電力会社の営業の話を聞く機会がありました。その日は、事務所にいてヒマだったのか、虫の居所が良かったのでしょう。門前払いせずにお茶を出しました。その営業曰く、「東電の電気料の請求明細を過去1年分ご用意頂ければ、弊社の電気料のお見積りをさせて頂きます。電気料は今よりお安くなり、お客様にはメリットがあります。」 請求書1年分! これだから面倒くさいと文句を言いながらも請求書を揃え、後日、先方に渡しました。

しばらくして、件の営業が電気料の見積書を持参してきました。それによると、長期割引料金適用の今の東電の電気料より、更に1割程度安くなります。たかが1割、されど1割! 東電でも新電力会社でも、電気には差がありません。差があるのは料金だけです。ということで、東電との契約期間満了をもって、新電力に切り替えました。今思えば、遅きに失しました。
特別高圧・高圧分野(大口需要家用)は2000年以降、低圧分野(一般家庭用)は2016年4月以降、電気料金が自由化されました。しかし、事前の市場調査で予測したほど、自由化以降、新電力への切り替えがすすんでいません。

2017年7月、資源エネルギー庁は『電力小売全面自由化の進捗状況』を発表しました。それによれば、特別高圧・高圧分野の新電力シェアは12%、低圧分野の新電力シェアは4%と低調です。自由化に伴い、新電力に切り替えることによって電気料が安くなり、メリットを受ける可能性のある潜在的なユーザーは12%や4%ではなく、もっと多いはずです。これには、資源エネルギー庁も、折角、自由化したのに、と首をかしげたことでしょう。自由化の笛吹けど、踊らずというところです。もしも、今後ヒマでかつ虫の居所が良い日があったら、新電力の営業を門前払いにしないで、お茶でも出し、話を聞いてみるのも良いのではないでしょうか?

ただし、小生、新電力の代理店でもアンチ東電でもありません。また、押し売りする気もありません。今思えば、あの時もっと早く行動を起こすべきだったと思っているだけです…。
 
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