メニュー

棚卸 - 税理士法人水垣会計パートナーズ|東京都足立区・葛飾区の会計・税務事務所

03-5697-8666
9:00-17:00(土日祝を除く)

今月のコラム

棚卸

カテゴリ: 今月のコラム 作成日:2022年08月25日(木)

 

 アメリカのバイデン大統領が新型コロナウイルスに感染したかと思ったら、今度は日本の岸田首相も新型コロナウイルスに感染しました。日米のトップそれぞれ万全の警備体制が敷かれているはずですが、新型コロナウイルスはそんな万全の警備体制をあざ笑うかのように難なくスリ抜けることができるようです。

 さて、夏休み明けのある日の昼、綾瀬駅近くのソバ屋に行きました。食欲旺盛でもグルメでもなく、昼はいつも簡単に済ませます。何より大切なのはスピードです。食後、まだ時間があったので近くのヨーカ堂に寄ってみました。エスカレーターに乗り2階の売場へ行くと、降り口のところに8月23日㈫棚卸のため昼12時開店という貼り紙がありました。ということは8月22日㈪の閉店後か、8月23日㈫の午前中に各売場の棚卸をやるのでしょう。閉店後では残業になるので、8月23日午前中が有力でしょう。

店舗の中にはノジマやニトリ等々たくさんのテナントが入っているので、自社で全フロア―の棚卸をする訳ではありませんが、そうは言っても棚卸は大変な作業です。特に、地下の生鮮食品売場などはどうやって棚卸をしているのか、一度でよいので後学のために実際の現場を見学してみたいものです。

 ヨーカ堂は、親子逆転で今ではセブン&アイ・ホールディングスになっていますが、2月決算です。大企業は圧倒的に3月決算法人が多いのですが、昔から小売業は商いの閑散期といわれるニッパチ(2月・8月)のうち2月決算にする法人が多く、その名残の2月決算です。とすると、今回の棚卸は中間決算のための棚卸になります。大企業では決算時の実施棚卸は省略することのできない重要な決算手続きの一つですが、中小企業では決算に合わせてきちんと実施棚卸をする会社はどちらかと言うと少数派です。

 棚卸による期末在庫金額の確定は、会社の利益確定に重大な影響を及ぼします。一般的に中小企業では利益に対する関心は高いのですが、棚卸に対する関心は低い傾向があります。税務署では、在庫は会社の課税所得に直結するので多大な関心を持っています。税務調査の時、調査官は必ずと言って良いほど在庫をチェックし、在庫計上漏れの有無等を熱心に調査します。調査で在庫漏れが見つかれば、その金額だけ課税所得が増えます。そして、修正税金が増え、調査官のポイントが上がります。

 最近では、在庫はすべてコンピュータ管理していると胸を張る会社もありますが、だからと言って期末の実施棚卸を省略することは問題です。コンピュータ上の在庫と現物の在庫は、ともすれば一致しないからです。不一致の場合は、現物在庫優先です。実施棚卸は、決算上の利益確定のために必要なだけでなく、在庫管理の問題点を把握・改善する契機にもなります。次回の決算では断捨離を兼ねて棚卸をしてみませんか…?

Copyright © 税理士法人水垣会計パートナーズ All Rights Reserved.-ログイン-