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通勤定期 - 税理士法人水垣会計パートナーズ|東京都足立区・葛飾区の会計・税務事務所

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今月のコラム

通勤定期

カテゴリ: 今月のコラム 作成日:2022年04月23日(土)

 

 小生、通勤は電車通勤です。朝、京成八幡駅から電車に乗り、京成高砂駅に着くと階段を上り2階ホームの金町行きに乗り換えます。京成金町駅では改札を出て、JR常磐線の金町駅まで歩きます。そこから2駅先綾瀬駅までが日々の通勤ルートです。

 4月上旬、仕事帰りの時間帯に京成高砂駅で乗り換える時、毎日のように定期券購入の長蛇の行列が出来ていました。たくさんの社会人や学生にとって4月は新生活スタートの月なので、昔からよく見かけた光景です。今は券売機でも定期券を購入できるし、そもそも何でそんなに定期券が必要なのかと思いながら、行列を横目に見て帰りました。

 以前、日経新聞に『鉄道、定期券収入2割減』という記事がありました。鉄道大手18社の2021年4~12月期の定期券収入はコロナ前の19年同期に比べ23%の減少。原因は在宅勤務の定着で鉄道利用が減少し、企業が従業員に定期代を支給しない動きが広がったことによるものだという内容の記事でした。だとすれば、京成高砂駅の定期券購入行列も従前よりは2割減なのかもしれませんが、そんな感じのしない行列でした。

 そんなことがあり、昨年のことを思い出します。

 昨年、皆に今後今の定期券が切れた人のうち、それぞれの働き方に合わせて一律の定期券購入方式を改める。実際の事務所出勤日数に応じた実費精算方式を導入することを伝えました。これまで、弊事務所に限らず会計事務所では守秘義務や税理士法上の制約等があって、在宅勤務の導入には消極的でした。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の状況下では、従業員のことを思えば頑なに抵抗するのも問題があります。そんな事情から昨年の第5波の時に、事務所では在宅勤務制を導入しました。

 コロナ以前から仕事の都合で、朝事務所に寄らずに顧問先へ直行し、夕方はそのまま直帰することがありました。また、朝は出勤するが夕方は事務所に戻らず直帰することは日常茶飯事でした。そこに在宅勤務制を導入しました。すると、自分の判断で在宅勤務を積極的に利用する人ほど、事務所へ出勤しない日が増えます。そもそも定期券は事務所出勤を前提にしているので、もはや定期券支給のメリットはありません。

 自分としてはごく当たり前のことを言ったつもりでしたが、長年の習慣で余程定期券に強い愛着があるのか、皆から返ってきたのは思いの外冷たい反応でした。通勤費は今後一切支払わない、自腹にすると言ったのなら問題ですが、ちゃんと実費精算するので何の問題もないはずです。しかし、自分たちは毎日一生懸命事務所のために働いているのに、そこまでケチらなくてもいいじゃないかとでも言いたそうな反応でした。

 そう私が感じたのは、老人性の被害妄想なのかもしれませんが、あながちそうでもないように思います。在宅勤務の導入で皆の働き方は少しは変わったはずですが、自分に都合の良い部分だけつまみ喰いして、それ以外は何も考えずにいままで通りでいたいと願うのでは真の改革に逆行します。前提条件の変化に合わせて見直すべきは見直し、柔軟に対応して行く必要があります。

 一つひとつは小さな改革でも皆が変化を積極的に受け入れて行動することでバタフライ効果が生まれ、大きな改革へと繋がっていくことができるのでしょう。

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