国税庁トラブル
冬のコートが邪魔になるような暖かな日があるかと思うと、一転して冬に逆戻りする日があり、その度にコートを脱いだり着たりしています。22日には小雪まじりの冷たい雨が降り、季節は行きつ戻りつ迷走しています。
さて、3月14日税務署に用事があり、久しぶりに足立税務署へ行きました。このところ税務署へはご無沙汰でした。税務署に着くと、入り口の外にまで長蛇の列が出来ていて、多くの人でごった返していました。税務署員が案内していましたが、整理券をもらって、税務署内の確定申告相談会場へ入るための行列でした。3密が心配なほどの人でした。税務署ではやっきになって電子申告をすすめていますが、現実はこの行列で今も昔もあまり変わらない確定申告風景です。納税者がわざわざ税務署まで足を運び、税務署員に教えてもらいながら税務署内の端末を使って電子申告するのでは、電子申告と云っても名ばかりです。申告書を手書きするかしないか程度の違いしかありません。行列を見る限り、納税者自身が自宅から自分の端末を使って電子申告する日はまだ当分先のようです。
そんな確定申告真盛りの3月14日e-Taxの接続障害が起きました。事務所でも接続に時間がかかったりして影響を受けました。何でこんな時にとイライラがつのります。サイバー攻撃による障害ではないとのことですが、3月15日の最終日になってもシステム障害は解消しませんでした。国税庁は大慌てで「e-Taxへの接続障害について」という文書を公表するハメになりました。トラブルの張本人が慌てるのは当然ですが、日本中の会計事務所がイライラしたことでしょう。まるでみずほトラブルを連想させる人騒がせな国税庁トラブルです。
トラブルの基本原則その1
「トラブルはよりによって何でこんな時に、と思う時に限って起きる」
トラブルの基本原則その2
「役立たずは、トラブル解決より先に言い訳を考える」
国税庁によれば、申告書に「e-Taxの障害による申告・納付期限延長申請」と記載すれば、15日以降の申告・納税でもOKとのことです。国税庁は18日になって障害の原因はサーバーの高負荷によるもので、既に解消したと発表しました。申告期限後に障害は解消したと胸を張っても遅い!
今年の確定申告は、もともと「新型コロナウイルス感染症による期限延長」があり、それに「e-Tax障害による期限延長」が加わり、期限延長の大安売りです。
この際なので、
トラブルの基本原則その3
「トラブルで頭の中が真白になる人は、頭の中が空っぽである」
トラブルの基本原則その4
「トラブルの責任転嫁は新たなトラブルのもとである」
トラブルの基本原則その5
「どんなトラブルでも解決できないトラブルはない」