お金の不思議
ロシアのプーチン大統領によるウクライナ侵攻は、常軌を逸した狂気の沙汰です。今の時代にまさかこんな事が起こるとは夢にも思いませんでしたが、狂った独裁者ほど恐ろしいものはありません。国際社会は結束してロシアに対して経済制裁を課していますが、必ずしも即効性はないので効果に時間がかかりそうです。他にプーチンの暴走を止める有効な手段がなく、もどかしい思いです。日に日に祖国を追われた難民が増えているようですが、1日も早く平和が戻り、人々が安心して祖国で暮らせる日が来ることを祈ってやみません。ウクライナに平和を!
さて、国内ではまん延防止等重点措置がさしたる効果もなく、ダラダラと延長されています。まん延防止が大切なことは勿論ですが、マンネリ防止も考えないといたずらに人や経済を疲弊させるだけです。それにしても、新型コロナウイルスといい、ウクライナ問題といい、社会の混迷が増すばかりです。
混迷の世を生き抜く企業にとっては、資金繰りへの配慮が欠かせません。資金繰りで心配なのは、ゼロゼロ融資のことです。コロナ禍で苦しむ企業救済のために急拡大し、駆け込み寺融資となりました。しかしそれが今では、過剰債務の元凶になっています。実質無利子のゼロ、無担保のゼロにもう1つ無返済のゼロがつけば何の問題もありませんが、残念ながらゼロは3つではなく2つしかありません。
今年はコロナ禍3年目に当たり、ゼロゼロ融資の返済が本格化すると云われています。当初は2・3年もすればコロナは収束するだろうと考え、それに合わせて据え置き期間を設定した会社が多かったからです。ところが、コロナは収束せず、返済だけが取り残されてしまいました。今後の資金繰り悪化が懸念されます。
資金繰りと云えばお金ですが、徒然なるままにお金の不思議について考えてみました。
不思議その1 お金には足があります。
金庫の奥深く厳重に閉じ込めておかない限り、お金は独り歩きしてどこかへ出て行ってしまいます。気づいた頃には、金庫にお金は残っていません。
不思議その2 お金には色がありません。
お金は入って来る時は色がありますが出て行く時は色がなく、みんな自分のお金と勘違いして遣ってしまいます。気づいた頃には、借金だけが残ります。
不思議その3 お金は人を選びます。
お金は貧乏人が嫌いなので、持ち主が貧乏人と分かると脱兎のごとく逃げ出してしまいます。気づいた頃には、金欠だけが残ります。
不思議その4 お金は誘惑します。
無い袖は振れませんが、借りた袖でも袖があればつい振りたくなり、振ってしまいます。気づいた頃には、後悔だけが残ります。