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弥生 - 税理士法人水垣会計パートナーズ|東京都足立区・葛飾区の会計・税務事務所

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今月のコラム

弥生

カテゴリ: 今月のコラム 作成日:2022年01月25日(火)

 

 冷たく肌を刺すような北風の日が多く、毎日、寒さが身に沁みます。巷では、オミクロン株の爆発的な感染拡大が続き、1日当たりの新規感染者数はついに昨年の第5波のピークを超えてしまいました。第6波の到来です。いくら重症化率は低いと言われても、それなりに感染の不安が増幅します。

 会計事務所では、これから所得税の確定申告シーズンに突入するので、余計にナーバスになります。感染だけではなく濃厚接触にも要注意です。年中、綱渡りの事務所運営ですが、新型コロナウイルス感染爆発の中での綱渡りは、いつも以上にストレスの大きな綱渡りです。事務所が機能不全に陥らないように祈るばかりです。

 さて、昨年12月にオリックスが弥生を米投資ファンドのKKRに譲渡するというニュースが報じられました。当初、譲渡額は非公開でしたが、風の便りでは2,400億円のようです。弥生の会計ソフトは会計の世界ではお馴染みのソフトであり、使い勝手の良さとコストパフォーマンスの良さから、中小企業では広く使われています。他にも色々な会計ソフトはありますが、自社で会計ソフトを導入している弊事務所の顧問先の中では一番多く使われています。登録ユーザー数は250万超だそうで、大きなシェアを占めています。今回オリックスは弥生のよりダイナミックな成長のために譲渡すると言っていますが、何だかスッキリしない説明です。

 2014年にオリックスはファンドから800億円で弥生を買収しました。買収から8年足らずで、弥生の譲渡額は3倍になりました。数少ないM&Aの成功事例と言えます。

そもそも、弥生と聞くと私が思い出すのはあのライブドアです。かつて、世間をお騒がせしたホリエモンで有名だったライブドアHDが2004年に弥生を完全子会社にしました。その時も驚きましたが、当時のライブドアは日の出の勢いであり、貪欲に業務を急拡大していた頃です。しかし、ライブドアはスキャンダルにまみれ、その勢いは短命に終わりました。ライブドアは買い手あまたの弥生をオークションにかけて、最終的にファンドに譲渡してしまいました。その時の譲渡額は710億円でした。

 それにしても、これほど何度も何度も繰り返し売買され、数奇な運命を辿った会社も珍しいでしょう。一つ言えるのは、転々としている間も弥生は成長を続け、常に魅力ある会社として頑張っていました。まるで、雪だるまのように、転々と転がり、転がるたびに買収額は大きくなっています。今回、オリックスから米投資ファンドに譲渡されますが、恐らく弥生の旅はこれで終わりではないでしょう。投資ファンドの性格からすれば、投資目的、将来の転売目的だと思いますので、いずれまた第三者に譲渡されることになるでしょう。いつの日か最終の安住の地が見つかるまで、弥生の旅はこれからも続くのでしょう。

 また、弥生が転々としている姿を見て思うことは、会社も通常の商品と同じように売り買いの対象であるということです。もっとも、売り買いの対象になるためには、魅力ある会社である必要があります。第6波を乗り越えて、そんな魅力的な会社づくりを目指しましょう。

 

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