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迷走 - 税理士法人水垣会計パートナーズ|東京都足立区・葛飾区の会計・税務事務所

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今月のコラム

迷走

カテゴリ: 今月のコラム 作成日:2021年07月21日(水)

 いきなり梅雨が明け、いきなり連日の猛暑日です。まだ暑さにも慣れず熱中症対策だけでも一苦労ですが、昨年に続きマスクが手放せない2度目の夏です。巷では、ハンディタイプの扇風機を手にしている若い女性をよく見かけますが、効果があるのか単なるファッションなのか不明です。今流行のファン付き作業服のように、ファン付きマスクはないのでしょうか?

 さて、7月8日、国税庁は酒類業中央団体連絡協議会各組合宛に『酒類の提供停止を伴う休業要請等に応じない飲食店との酒類の取引停止について(依頼)』という文書を通知しました。文書の末尾には取って付けたような「依頼」の文字が添えてありますが、要は各組合所属の酒類の販売事業者に対する取引停止要請です。かつて、酒販免許は許認可制で、税務署は許認可権を握り、生殺与奪の絶大な権力を有していました。今でこそ届出制になりましたが、それでも業者は税務署の管理下にあるので税務署のご機嫌を損ね、目をつけらるのは何かと不都合です。そう思うのは、何も酒販業者に限りませんが…。国税庁でも酒販業界はいまだに自分たちの支配下にあるという前提で、今回の文書を出したのに違いありません。自分たちなら簡単に言うことを効かせられる! しかし、国税庁は自分たちの役割を勘違いしています。何でも出来る訳ではなく、文書は越権行為です。

 また、時を同じく、西村経済財政・再生相は休業要請に応じない飲食店の情報を金融機関に提供し、金融機関からプレッシャーをかけさせるという構想を発表しました。メイン銀行等によるパワーをチラツかせて資金面からの恫喝作戦です。ただでさえ、コロナの影響で自由な営業が規制され経営が苦しい飲食店の首をあの手この手で二重・三重に締め付けるような作戦で、常軌を逸しています。感染拡大に歯止めがかからない焦りから飲食店を悪者に仕立てて責任転嫁し、血祭りにあげたかったのでしょうか? さすがに批判の集中砲火を浴び、国税庁も大臣も慌てて取り消しやら陳謝をしました。官の思いつくままやりたい放題、法治国家らしからぬ迷走また迷走です。

 皮肉なことに、7月13日、国税庁は課税部の職員7人がコロナに感染したことを発表しました。まん延防止等重点措置の期間中に職員14人が飲み会をして、そのうちの7人がコロナに感染したそうです。自業自得です。業者には取引停止の要請を出しながら、その間、職員は平然と飲み会を行っていました。綱紀の緩みは嘆かわしいほどです。余計な文書など出さず、今やるべきことは自分たちの襟を正すことです。

 今回のことを反省して、国税庁では納税者宛に新たな文書を出すことを検討しているかもしれません。『職員の綱紀は緩んでいますが、令和3年新年度の税務調査等におきましては納税者の皆様に対し、緩むことなく更なる厳しい姿勢で臨む所存です(念のため)』。いくら何でも、リベンジは感心しません。

 今年の夏は、熱中症対策や新型コロナウイルス感染症対策を兼ねて自宅でおとなしく東京五輪のTV観戦がおすすめです。

がんばれアスリート!

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