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形式的 - 水垣公認会計士・税理士事務所|東京都足立区・葛飾区の会計・税務事務所

水垣公認会計士事務所

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今月のコラム

形式的

カテゴリ: 今月のコラム 作成日:2020年08月20日(木)

 

 事務所のある足立区の花火大会が中止され、自宅のある市川市の花火大会が中止されました。今年は、新型コロナウイルスの3密対策の一環で、全国各地の花火大会が中止されています。花火に罪はありませんが、夏の夜空を飾る風物詩が消え、夏の夜空が泣いています。こんな時だからこそ、ドカンと一発豪快に花火を打ち上げて欲しいところですが、そうもいかないのでしょう。

 さて、あまりにも暑いので事務所に巣ごもりしていたのですが、夏休み前、M&Aの話で顧問先を訪問しました。顧問先は買収側ですが、銀行から買収資金の融資を受ける必要があり、その日は、メイン銀行(地銀)が来る日でもあったので、社長と一緒にお会いしました。支店長と融資課の若い主任のお二人にお会いしましたが、事前に下話が出来ていたようで、私の想像以上にトントンと話が進みました。いま時、コロナ関連のセーフティネット利用の融資案件には事欠かないでしょうが、今回のM&A資金のような前向きな融資案件は少ないはずです。銀行にとっても悪い話ではありません。

 話の中で、現在、根抵当に入っている土地に、今回の融資に合わせて根抵当を増額するという話になりました。

 支店長:「根抵当と言っても、全く形式的な話です。」

 水垣:「形式的って、銀行さんは皆さん同じ言い方をしますよね。」

 その一言によって、私は初対面の支店長から嫌われてしまったようです。目の前の支店長の言葉を聞き、つい一言、口から飛び出してしまいました。いまだにそんな欺く言い方をするのかと、正直呆れます。コンプライアンスは関係ないのでしょうか? 三つ子の魂百までと言いますが、たちの悪い銀行病は治らないものです。

 会社所有の土地に根抵当権を設定する行為は、支店長が言うように形式的な行為などではありません。支店長自身も、そんな事は微塵も思っていないはずです。それにも拘らず、平然と偽りの説明をしています。今回の融資の前提として、銀行としては万が一に備えて債権保全措置が必要です。だから債権保全のため根抵当を増額させて頂きたいと、何故本当の事を言わないのでしょうか?

 社長は、これまでも散々お世話になってきたからと、全面的にメイン銀行を信頼しています。社長の信頼に銀行は信頼で応えるべきです。形式的だなどと敢えて偽りの説明をせずに、きちんと本当の説明をした上で、社長の了承を得るべきです。銀行の支店長に対して人の道など説く気はサラサラありませんが、それが社長の信頼に応える道です。また、通常の抵当権と根抵当権では法的効果がだいぶ異なります。何故、通常の抵当権ではなく、根抵当権なのかについて、きちんと銀行の考えを説明すべきです。

 それは形式的な話などではなく、お互いにとって極めて重要な話です。

 以上、夏休み前に小生がまた嫌われてしまったという悲しいお話です。

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