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見慣れた風景 - 水垣公認会計士・税理士事務所|東京都足立区・葛飾区の会計・税務事務所

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今月のコラム

見慣れた風景

カテゴリ: 今月のコラム 作成日:2019年09月10日(火)

 

台風15号の直撃を受けました。夜通し唸り声をあげて荒れ狂った暴風から一夜明けると、家の前の道路には引きちぎられた木の枝や葉っぱが至る所に散乱していました。家が吹き飛ばされなかったのが幸いだったと思えるような暴風でした。

 

さて、先日、JR常磐線金町駅のそばにあるみずほ銀行の前を通った時、ひっそりと貼り紙がしてあるのに気付きました。野次馬なので何かと思い近づいてみると、店舗移転を知らせる貼り紙でした。2019129日に金町支店は亀有支店内に移転するとあります。最近の金町駅周辺は、中川沿いにあった三菱製紙の工場跡地に高層マンションが建ったり、東京理科大学のキャンパスが出来たりして、以前より活性化していると思っていたので、店舗移転は意外でした。

 

貼り紙では店舗移転と表現していますが、その実質は移転というより店舗廃止です。廃止ではインパクトが強いので、それを緩和するため移転と言っているのでしょう。銀行にとっては今の厳しい経営環境を考えると、店舗の統廃合によるコスト削減、不採算店の見直しは急務かつ不可避です。世間を騒がせたいわゆるみずほトラブルではないので、廃止するからと言ってみずほ銀行を責めることは出来ません。みずほの勝手です。常磐線に乗れば、亀有は金町のお隣りの駅ですが、特にご年配の利用者にとっては不便になることでしょう。

 

私にとって、このみずほ銀行金町支店は思い出深い店舗です。1991年に独立した時、当時、第一勧業銀行金町支店の向い側にあった、5階建てビルの3階に事務所を設けました。広さは約15坪。その決め手の一つは、目の前に銀行があるからということでした。ビルの1階にはお蕎麦屋さんが入っていて、そのお蕎麦屋さんは今も営業しています。独立直後は仕事は山程あり、いくら時間があっても時間が足りないような時期だったので、目の前に銀行があるというのは何かと重宝でした。それに、お客様に顧問料を振込んで頂くのも、大手の銀行なら便利でした。すぐに口座を開設しました。その後、第一勧銀はみずほに変り、私は綾瀬に引っ越ししましたが、金町支店の口座は今も残してあります。当時の自分の苦労とつながっているような金町支店が、たった一枚の貼り紙でひっそりと姿を消して行くというのは感慨深いものがあります。

鉄道の駅と銀行は、ごく見慣れた街の風景の一つです。駅前のロータリーの周囲には必ず、複数の銀行の店舗が軒を並べています。乗降客の多い駅ほどたくさんの銀行の店舗が並び、赤・青・緑等色とりどりの看板が、駅前の一等地で競うように陣取り合戦をしています。しかし、各銀行では、店舗の統廃合を積極的に推進し、いままでのような駅前の有人店舗は確実に減少していく運命にあります。すべての店舗がなくなる訳ではありませんが、ある日、昔あったはずの場所に赤・青・緑の銀行の看板がなくなっていることに気付くのかもしれません。駅前の見慣れた風景は、今後、どんな風景に変って行くのでしょうか…?

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